出っ歯とは

出っ歯とは、歯科の専門用語で「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれ、上の前歯が下の前歯よりも前に突出している状態を指します。
理想的な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯を2~3mm程度覆うことが望まれます。しかし、オーバージェットが4mm以上になると出っ歯と診断されることが多いです。学校保健法では、7~8mm以上の差がある場合には治療が必要とされています。
出っ歯の原因
出っ歯は、見た目だけでなく、噛み合わせや健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、原因を理解することが重要です。
出っ歯の原因はさまざまで、遺伝的要因や後天的な生活習慣が関わっています。以下に、出っ歯の主要な原因を詳しく説明します。
歯の大きさ
歯の大きさが顎に対して大きすぎる場合、歯が並ぶスペースが不足し、前歯が前方に押し出されることがあります。この状態では、歯が本来の位置に並ぶことができず、歯列が不整になり、出っ歯の原因となります。歯が大きすぎると、特に前歯が突出しやすくなるため、矯正治療を行わないと出っ歯が悪化することがあります。歯列全体のバランスが崩れ、見た目や噛み合わせに支障をきたすことがあります。
また、歯の大きさに問題がある場合、歯の位置を調整するために矯正治療が必要になることが多いです。矯正治療では、歯を適切な位置に移動させ、歯列を整えることができます。出っ歯を改善し、口元の見た目が向上するだけでなく、噛み合わせも正常に戻ります。
顎の大きさ
顎の大きさや発育に関しても、出っ歯の原因となることがあります。上顎が大きすぎる場合や、逆に下顎が小さすぎる場合、歯が前方に押し出されやすく、出っ歯が発生するリスクが高まります。この顎の発育に関する問題は、遺伝的な要因が大きく影響するため、家族内で出っ歯の人が多い場合、遺伝的にその特徴を受け継ぐことが考えられます。
顎の発育に問題がある場合、矯正治療だけでは改善が難しいことが多く、外科手術を併用した治療が必要になることもあります。特に成長期の子どもにおいては、顎の成長を調整する治療が行われることがありますが、成人の場合は外科矯正が一般的です。
指しゃぶり
指しゃぶりは、幼少期に多くの子どもが習慣として行う行動ですが、長期間続くと歯並びに悪影響を与えることがあります。特に、3歳以降も指しゃぶりを続けると、親指が上の前歯に圧力をかけ続け、歯を前方に傾ける原因となります。さらに、指しゃぶりが原因で歯を支える骨も前に出てしまうことがあります。この状態が続くと、歯が正しい位置に生えなくなり、出っ歯が悪化することがあります。
指しゃぶりを早期にやめさせることが重要です。矯正治療を受けることで、歯の位置を整え、出っ歯を改善することができます。また、歯の発育に悪影響を与えないよう、指しゃぶりをしない習慣を早期に身につけることが大切です。
舌の癖
舌で前歯を押す癖がある場合、歯列に外向きの力がかかり、前歯が突出して出っ歯になることがあります。「舌突出癖」と呼ばれ、舌が常に前歯に押し当てられることで歯並びに悪影響を与えます。特に、舌が歯を押す力が強い場合、歯が前方に傾き、出っ歯が進行する原因となります。
舌の癖は、日常生活の中で意識的に改善することが可能です。矯正治療を受けながら、舌を正しい位置に保つようにすることで、歯並びの改善が期待できます。舌の位置を正すことで、出っ歯の予防と改善が可能です。
口呼吸
口呼吸が習慣になると、口周りの筋肉の発達が不十分になり、舌の位置が下がることで上顎の成長が妨げられることがあります。口呼吸が習慣化すると、唇が閉じにくくなり、歯列に悪影響を与えることがあります。特に、口呼吸が続くと上顎の成長が妨げられ、出っ歯が悪化する可能性があります。
さらに、口呼吸は虫歯や歯周病、口臭、喘息などのリスクを高めることがあります。口呼吸を改善するためには、鼻呼吸を意識することが大切です。矯正治療に加えて、口呼吸を改善するトレーニングを行うことで、出っ歯の悪化を防ぎ、歯列の健康を守ることができます。
唇を噛む癖
唇を噛む癖、特に下唇を噛む癖がある場合、上の前歯に外向きの力が加わり、出っ歯を引き起こす原因となります。この癖が続くと、前歯が前方に突き出て、出っ歯が進行します。唇を噛む癖は、無意識に行っていることが多いため、意識して改善することが必要です。
唇を噛む癖を直すことで、出っ歯の進行を防ぐことができます。矯正治療を受けると同時に、この癖を改善するためのトレーニングが重要となります。
爪噛み
爪噛みの癖も、歯に不適切な力を加える原因となります。爪を噛むことによって歯が不規則な力を受け、歯並びに影響を与えることがあります。この癖が続くと、歯の位置が乱れ、出っ歯が悪化することがあります。
爪を噛む癖を直すことで、歯並びを守り、出っ歯の進行を防ぐことができます。爪噛みを防ぐために、ストレスを減らしたり、爪を噛まないように意識したりすることが大切です。
出っ歯の原因には多くの要素が関与していますが、早期に原因を特定し、適切な治療を行うことで改善が可能です。歯並びや噛み合わせの問題を放置せず、早期に矯正治療を受けることが重要です。
出っ歯の種類
出っ歯は、骨格や歯の傾きによって2つの主要なタイプに分けられます。
主な種類として以下のものがあります。
骨格性上顎前突
骨格性上顎前突は、上顎の骨が過剰に成長するか、下顎の骨の成長が不十分であるために発生する出っ歯です。遺伝的な要因が影響することが多く、特に顔の骨格に関しては家族間で共通する傾向があります。
治療方法としては、骨格的な問題が深刻であるため矯正治療だけでは改善が難しく、外科矯正を併用する必要がある場合があります。成長期の子どもには顎の成長をコントロールする治療が適用されることもあります。
歯槽性上顎前突
歯槽性上顎前突は、顎の骨に問題はないものの、上の前歯が前方に傾斜して突き出ている状態です。この状態は、口呼吸や舌で前歯を押す癖(舌突出癖)など、後天的な生活習慣や癖が主な原因となります。
治療方法としては、歯の傾きや位置を調整する矯正治療(ワイヤー矯正やマウスピース矯正)が主に適用され、悪い癖の改善も重要となります。
出っ歯を放置するリスク

出っ歯を放置すると、見た目の問題だけでなく、口腔内の健康や全身の状態にもさまざまな悪影響を及ぼすリスクが高まります。
特に、歯周病や虫歯、前歯の損傷、発音や滑舌の悪化、咀嚼機能の低下などが挙げられます。長期間放置すると、治療が難しくなるだけでなく、生活の質にも大きな影響を与えることになります。以下のリスクを詳しく説明します。
虫歯や歯周病のリスクが高くなる
出っ歯を放置していると、口呼吸の習慣が身についてしまうことが多く、その結果、口腔内が乾燥しやすくなります。口が乾くと唾液が減少し、口腔内の自浄作用が弱くなるため、細菌が繁殖しやすくなります。
唾液は、歯を守る重要な役割を果たしており、細菌を抑制する効果がありますが、出っ歯によって口が閉じにくい場合、唾液の働きが十分に発揮されません。さらに、前歯が突き出ていることで歯ブラシが届きにくく、歯磨きが不十分になることが多くなり、歯垢や食べかすが歯の間に溜まり、虫歯や歯周病を引き起こすリスクが高くなります。これらのリスクを避けるためには、早期に矯正治療を受け、適切な口腔ケアを行うことが重要です。
前歯の損傷リスクが高くなる
出っ歯の人は、前歯が他の歯よりも前方に突き出ているため、外的な衝撃に対して非常に敏感です。転倒やスポーツ、事故などで顔をぶつけると、前歯が折れたり欠けたりするリスクが高くなります。
特に矯正治療を受けていない場合、通常よりも50%も損傷リスクが高いとされています。前歯が突出している状態では、ちょっとした衝撃でも歯がダメージを受けやすく、歯の治療や修復が必要になることがあります。これを防ぐためには、矯正治療を行うことで前歯の位置を正常に戻し、損傷のリスクを減らすことができます。
口元がコンプレックスになりやすい
出っ歯を放置していると、口元が突き出た状態になり、唇が閉じにくくなります。笑顔が不自然に見えることがあり、人前で笑ったり話したりする際に自信を持てなくなることがあります。特に成長期にある子どもや若年層では、見た目の悩みが深刻な精神的ストレスにつながることがよくあります。
いじめの原因になることもあり、社会的な自信喪失を招くこともあります。大人においても、口元がコンプレックスになりやすく、対人関係で消極的になったり、自己評価が低くなったりすることがあります。矯正治療を受けることで、口元の形が改善され、見た目に自信を持てるようになります。
発音や滑舌が悪化する
出っ歯があると、特に「サ行」や「タ行」などの発音に影響が出ることがあります。前歯が突き出ていると、舌が適切な位置に置かれず、発音が不明瞭になることがあります。また、出っ歯が原因で滑舌が悪くなることもあり、言葉が聞き取りにくくなることがあります。
発音や滑舌の問題は、仕事や日常生活でのコミュニケーションに支障をきたし、自信を持って話せなくなることがあります。矯正治療を行うことで、歯並びが整い、発音や滑舌が改善され、話すことに対する不安が減少します。
咀嚼機能が低下する
出っ歯を放置すると、上の前歯と下の前歯が適切に噛み合わず、食べ物をうまく噛み切ることができなくなります。このため、奥歯に過度な負担がかかり、奥歯がすり減ったり、割れたりすることがあります。
さらに、噛み合わせが悪いために、食べ物がうまく消化されず、胃腸に余計な負担がかかることがあります。この状態を放置すると、消化不良や胃腸の不調を引き起こす原因となります。矯正治療を受けることで、噛み合わせが改善され、正常な咀嚼機能を取り戻すことができます。
口臭が発生しやすくなる
口腔内が乾燥しやすくなるため、細菌が繁殖しやすくなります。この細菌は、歯垢や食べかすと一緒に口腔内に蓄積され、口臭を引き起こします。出っ歯があると歯磨きが不十分になりやすく、歯ブラシが届かない部分に汚れが溜まりやすくなります。これらの汚れが細菌の温床となり、口臭が発生する原因となります。
出っ歯を矯正することで、歯並びが整い、口腔内を清潔に保ちやすくなり、口臭の改善が期待できます。
出っ歯の治療方法
出っ歯の治療方法にはいくつかの選択肢があります。患者さんの症状や年齢、希望する治療の内容に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。以下に、代表的な治療方法を紹介します。
ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす最も一般的で歴史のある治療法です。矯正治療の中でも幅広い症例に対応可能で、特に重度の出っ歯や複雑な歯並びに有効です。金属製のブラケットが一般的ですが、最近では目立ちにくいセラミック製やプラスチック製のブラケットも選ばれるようになっています。
ワイヤー矯正のメリットは、重度の出っ歯や複雑な症例にも対応できる点です。治療効果が安定しており、効果的に歯を動かすことができます。しかし、デメリットとしては、装置が目立つことや、装置による痛みや違和感、口内炎が発生することがある点が挙げられます。また、歯磨きがしにくくなることもあります。
治療にかかる費用は、全体矯正で60万円~130万円程度、部分矯正で20万円~40万円程度が目安となります。治療期間は、全体矯正で1年半から3年程度、部分矯正で数ヶ月から1年程度です。
マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを段階的に交換していくことで歯を動かす治療法です。最も大きな特徴は、装置が透明で目立たず、取り外しができるため、食事や歯磨きの際に普段通りの生活ができる点です。金属アレルギーの心配もなく、痛みや違和感も少ないことが多いです。
しかし、マウスピース矯正は対応できる症例がワイヤー矯正に比べて限られています。重度の出っ歯や抜歯が必要なケースには対応が難しい場合があります。また、装着時間を1日20時間以上守る必要があり、自己管理が求められます。装置を外してしまうと治療が進まないため、患者の積極的な協力が不可欠です。
費用相場は、全体矯正で60万円~120万円程度、部分矯正で10万円~40万円程度となり、治療期間は全体矯正で1年~2年程度、部分矯正で数ヶ月から1年程度です。
外科手術
骨格性の出っ歯、すなわち顎の骨のずれが大きい場合、通常の矯正治療だけでは改善が難しいことがあります。こうした場合には、顎の骨を切る外科手術と矯正治療を組み合わせて行う治療が必要です。骨格的な問題を根本的に改善することができ、劇的な顔貌の変化が期待できます。
外科手術のメリットは、骨格的な問題を直接的に改善できるため、非常に効果的です。顔のバランスが整い、見た目が大きく変わることもあります。ただし、手術が必要なため、身体への負担が大きく、入院や手術後の回復期間も必要です。矯正治療に加えて手術前後の準備期間が必要となり、治療期間は長期にわたります。
費用相場は、保険適用の場合で30万円~35万円程度(手術費用+矯正費用の一部)で、保険適用外の場合は200万円~300万円以上かかることがあります。治療期間は、術前矯正に1~2年、入院と手術に2~3週間、術後矯正に半年から1年程度かかります。
小児矯正
小児矯正は、成長期の子どもに行う矯正治療で、早期に治療を始めることで顎の成長をコントロールし、出っ歯や歯並びの問題を予防することができます。小児矯正は大きく分けて1期治療と2期治療に分かれます。
1期治療は、乳歯と永久歯が混在している時期(6歳~10歳頃)に行い、この時期に顎の成長を利用して骨格的な問題を改善したり、将来の本格矯正をスムーズに進めるための土台を作ったりします。2期治療は、永久歯がすべて生えそろった後(10歳〜12歳頃)に行い、歯並び全体を整え、最終的な噛み合わせを完成させます。
小児矯正のメリットは、成長を利用して顎の発育をコントロールすることができるため、後の治療がスムーズに進む点です。デメリットとしては、子どもの協力が必要であり、治療期間が長くなることがあります。また、1期治療を行っても、2期治療が必要になることが多いです。
治療期間は、1期治療で1〜2年、2期治療で1年〜2年程度が目安となります。費用は、1期治療で10万円〜50万円程度、2期治療で30万円〜60万円程度が一般的です。
出っ歯の治療に関するよくある質問
出っ歯の治療に関しては、費用、治療期間、効果に関する多くの質問が寄せられます。
以下に、よくある質問に対する詳細な回答をまとめました。
出っ歯を治すのにかかる費用は?
出っ歯を治すための費用は治療方法によって異なります。全体矯正の場合、費用はおおよそ60万円から130万円程度です。
部分矯正の場合は、20万円から60万円程度が相場です。治療方法や歯並びの状態によって費用は変動するため、事前にカウンセリングを受け、詳細な見積もりを出してもらうことが重要です。
出っ歯を治すのに何年かかりますか?
出っ歯の治療にかかる期間は、患者の状態や選択した治療法によって異なります。軽度の出っ歯であれば、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で1年から2年程度の治療期間が必要です。
しかし、顎の骨格に問題がある場合、外科手術を含む治療が必要になり、治療期間が長くなることもあります。外科手術を伴う場合、矯正前後に1年半から2年程度かかることがあり、手術後の回復期間を含めるとさらに長期間が必要です。
出っ歯になったらどうすればいいですか?
軽度から中程度の出っ歯の場合、まずは矯正治療を検討することが一般的です。マウスピース矯正やワイヤー矯正は、歯を移動させて前歯を後ろに戻す効果的な方法です。出っ歯がひどくなる前に治療を開始することで、より短期間で効果を得ることができます。骨格的な問題が原因で重度の出っ歯になっている場合は、外科手術を伴う矯正治療が必要です。
出っ歯は何センチから出っ歯と診断されますか?
出っ歯の診断基準は、上の前歯が下の前歯よりも4mm以上前に突き出ている状態です。軽度の出っ歯は通常4~6mm程度であり、この場合は奥歯の噛み合わせに問題がないことが多いです。
しかし、6mmを超える場合は、噛み合わせに影響が出始めるため、治療が推奨されます。出っ歯の状態が悪化すると、日常生活での不便さが増し、早期に矯正治療を受けることが重要です。
出っ歯を治すと顔は変わりますか?
出っ歯を治すことで、顔立ちに変化を感じることができます。特に、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)の矯正治療を行うことで、口が閉じやすくなり、歯や顎が目立たなくなります。その結果、顔全体のバランスが整い、顔がスッキリした印象に変わることがあります。矯正治療後、口元が整うことで、笑顔や会話に自信を持てるようになることが多いです。
出っ歯治療は保険適用になりますか?
出っ歯の矯正治療は基本的に保険適用外ですが、例外もあります。例えば、顎変形症などで外科手術が必要な場合、治療が医療保険でカバーされることがあります。
この場合、手術費用や矯正費用の一部が保険適用となり、自己負担額が軽減される可能性があります。保険適用の条件や適用範囲については、治療前に歯科医師に確認することが重要です。
出っ歯を治さないとどうなる?
出っ歯を放置しておくと、長期的にさまざまな問題が生じることがあります。まず、上下の前歯がうまく噛み合わないため、噛み合わせが不正となり、前歯に過度な力がかかります。これにより、歯がすり減ったり、最悪の場合は破折するリスクがあります。
また、出っ歯の状態を放置すると、食べ物がうまく噛めず、消化不良や胃腸への負担がかかることもあります。さらに、見た目や発音に影響を与え、精神的なストレスや自己評価の低下を招くことが考えられます。

監修者
おくだ歯科 副院長
奥田 友理子(オクダ ユリコ)
プロフィール
矯正治療を専門に、子どもから大人まで幅広く診療しています。歯並びや噛み合わせの改善は、見た目だけでなく健康にもつながる大切な治療です。丁寧な説明と対話を大切に、安心して通っていただける矯正治療を心がけています。
経歴&職歴
- 平成21年広島大学 歯学部卒業
- 平成21年広島大学付属病院歯科勤務
- 平成22年うしじま歯科・矯正歯科勤務
- 平成25年おくだ歯科・矯正歯科 可児市広見にて開業
- 平成27年医療法人化 医療法人ALESおくだ歯科・矯正歯科
- 令和5年世界舌側矯正歯科学会 認定医 取得
- 令和5年日本舌側矯正歯科学会 認定医 取得
- 令和6年ヨーロッパ舌側矯正歯科学会 認定医 取得
- 令和7年日本成人矯正歯科学会 認定医 取得