当院では矯正治療の期間を短くしたい方を対象に、コルチコトミーというスピード矯正のメニューを用意しています。
コルチコトミーは、外科的処置を伴うため高度な技術を要し、対応できるクリニックはあまり多くありません。
コルチコトミーとは?

コルチコトミー(歯槽骨皮質骨切術)は、矯正治療の期間を短縮するための手術で、一般的にはスピード矯正と言われる治療法です。
この加速力は非常に優秀で、通常2〜3年ほどかかっていた矯正治療が、コルチコトミーの登場により治療期間を数ヶ月〜1年ほど縮めることができるようになりました。
コルチコトミーのメリット
矯正治療期間を
大幅に短縮できる
歯根吸収が起こりにくい
矯正治療後の歯の後戻りが
起こりにくい
掲載論文
コルチコトミーは加速矯正の中で唯一論文で実証されたエビデンスのある治療法
東北大学大学院歯学研究科『歯の移動を促進させる加速矯正治療のメカニズムを解明 〜矯正治療の期間の短縮へ光明〜』
コルチコトミーの流れ
コルチコトミーは、患者様の特定のご要望や担当する歯科医師に応じて様々ですが、基本的な手順は一般的に以下の通りです。
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01検査・治療計画
まず、歯科医師は患者様の口腔内の評価を行い、具体的な治療計画を作成します。
治療計画は一人一人お口の状況によって異なり、レントゲン撮影やCTスキャンなどで取った精密なデータを元に、歯科医師はどの骨にどれくらいヒビを入れるか、そしてどのように歯茎を切開するか(正確な位置や深さなど)を決定します。 -
02矯正治療開始
口腔内に必要な装置を装着し歯を動かし始めます。
※場合により装置を装着前にコルチコトミーを行う場合があります。
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03外科的処置
麻酔
歯茎の切開
麻酔を十分効いた後、歯茎を切開します。
露出した歯に切れ目を入れる
ピエゾサージェリー(超音波骨切削器具)を用いて骨に切れ込みを入れます。
歯茎を縫合
歯茎を縫合し、装置を装着
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04後戻りしにくく治療期間も大幅に短縮
処置後は縫合した歯茎が回復するのを確認しながら、矯正治療を進めていきます。
2週間に1回通院していただき、歯の動きや治癒の状態を確認していきます。
当院の特徴

コルチコトミーは高い技術と経験を必要とするため、一般的な歯科医院では大学病院などの専門機関へ紹介されることが少なくありません。
しかし当院では、経験豊富な矯正医と外科技術に優れた歯科医師が常勤しているため、矯正治療とコルチコトミーの両方を同じ医院内で受けていただけます。
また、コルチコトミー専用の設備を備えている医院は限られており、その環境が整っている当院だからこそ、治療全体をスムーズに進められるのが大きな強みです。
よくあるご質問
コルチコトミーでどのくらい治療期間が短縮できますか?
通常2〜3年ほどかかる矯正治療を、数ヶ月〜1年ほど短縮することができます。ただし、歯並びの状態や個人差により効果は異なりますので、詳しくは診察時にご相談ください。
すべての歯並びの問題に適用できますか?
コルチコトミーは多くの症例に適用できますが、患者様の骨の状態や歯並びの程度により適応の可否を判断いたします。重度の不正咬合にも対応可能ですが、まずは精密検査が必要です。
手術時間はどのくらいかかりますか?
症例により異なりますが、一般的には1〜2時間程度です。治療範囲や骨の状態により時間は変動いたします。
手術後のダウンタイムはありますか?
術後2〜3日は腫れや軽い痛みがあることが多いです。お仕事や日常生活に大きな支障はありませんが、激しい運動は1週間程度控えていただきます。
保険は適用されますか?
基本的には自費治療です。
通院頻度はどのくらいですか?
施術後の歯が動きやすいとされる3ヶ月は2週間に1回の来院で治療を進めていきます。
年齢制限はありますか?
成長期を過ぎた成人の方が対象となります。骨の状態や全身の健康状態を考慮して適応を判断いたします。
遠方からでも治療を受けられますか?
はい。多治見市や各務原市、愛知県などからも患者様が多くいらっしゃいます。通院スケジュールを調整し、できるだけご負担を軽減できるよう配慮いたします。
治療費
検査・診断 | 44,000円 |
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コルチコトミー手術費(術後の管理費込み) | 220,000円(上下でも片顎でも3回まで) 4回目以降上下でも片顎でも55,000円 |
矯正治療費
表側矯正 | 880,000円 |
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裏側矯正 | 1,210,000円 |
マウスピース矯正 | 935,000円 |
オプション
静脈内鎮静法 | 121,000円 |
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※料金はすべて税込みです
リスク
リスクについて
●歯の動きや骨の治療には個人差があります。そのため期待したほど治療期間が短縮されない可能性があります。
●効果が不十分な場合や、歯の移動に効果があるとされる3ヶ月を経過したら、追加の手術が必要になります。
●歯肉に手術跡が残る可能性があります。